情報科学概論II(実習) 1回目

課題提出はTACTにログインして行うこと。
課題の提出〆切はTACTを確認すること。

講義資料

今日やること

TACTでの課題提出に際には、課題番号が分かるように明記すること。

課題1:ターミナルでのファイルの操作

  1. 端末の画面下部にアイコンが並んでいる場所(ドック)からターミナル、または、Xquartzターミナルを起動する。 (両方ともドックのLaunchpad をクリックして「その他」の中にある。もしくは、iTerm を使ってもいい。)
  2. ターミナルにコマンドをタイプして作業を行う。以下で% は入力促進記号(コマンドプロンプト)であり、タイプする必要は無い。まず、

    % pwd Ret

    とタイプし現在のディレクトリを確認。 なお Ret はReturnキーをタイプしたことを意味する。現在のディレクトリがホームディレクトリでなかったら

    % cd

    でホームに移動しておく。
  3. 次に、

    % ls Ret

    とタイプして、ファイルのリストを確認する。
  4. (提出課題)
    以下をタイプして、

    % man ls Ret

    マニュアルを表示させよう。これを読んで、ファイルサイズの順に書き出す方法を見つけ、TACTの入力欄に記入せよ。 (ls の後にどのようなオプションを付ければ良いか?)
  5. ファイルサイズの順に書き出したファイルリスト(ここで-lオプションによりファイル容量などの 詳細情報も合わせて載せておくこと)の結果を,リダイレクトを使用してファイル tmp1.txtに書き出せ.やり方は以下のようになる.

    % ls (上で調べたオプション) > tmp1.txt Ret

  6. ホームの下に新しいディレクトリ itphys を作成しよう。 (ディレクトリの名前は好きなもので良いが、コマンドが異なることに注意)

    % mkdir itphys Ret

  7. 作成したディレクトリに移動しよう。

    % cd itphys Ret

    別なディレクトリ名をつけた人は、itphysの部分をつけたディレクトリ名にすることに注意。 以後、このディレクトリで作業する。
  8. 先ほど作成したファイルtmp1.txtをディレクトリitphysの下にコピーする。

    % cp ../tmp1.txt . Ret

    最後の .(ピリオド)は現在のディレクトリという意味である。なお、ピリオドの前に空白があることに注意。
    lsをコマンドして、ちゃんとファイルがコピーされたかを確認せよ。
    さらに cat, more, lessのいずれかのコマンドを使ってファイルの中身を確認せよ。
  9. 作成したtmp1.txtは ~/ (~はホームディレクトリという意味)と~/itphys/ の両方にある.~/ にあるものを~/itphys/に移動しよう。 現在のディレクトリが ~/itphys/ であることを確認したら

    % mv -i ../tmp1.txt . Ret

    とすると、~/itphys/tmp1.txt に上書きして良いか(英語で)聞いてくるので、 yes Ret とすると ~/tmp1.txt が ~/itphys/tmp1.txt に移動し上書きされる。(~/tmp1.txt は消去される。)
  10. (提出課題)
    以下のコマンドで、最後に ~/itphys/ のファイルリストを tmp1.txtに書き足そう。

    % ls >> tmp1.txt Ret

    そして tmp1.txtの中身をcat, more, less のいずれかで表示させ、コピー & ペースト などを用いてTACTの入力欄に記入せよ。


課題2:データファイルの作成

講義資料のTable 1のデータファイルを作成しよう。そして、作成したファイルのサイズ(バイト数)を調べよう。
データファイルは、講義で紹介したviなど、自分の好みのエディターで作成して良いが、特に好みが無い場合は以下のようにemacsを使ってみよう。
  1. ドック をクリックしてemacsを起動する(ドックにない場合は、もう一度 Launchpad をクリックして見つけよう)。
  2. 新しいファイルを開く
    emacsを起動させた上で C-x C-f とタイプするとemacsの下の領域にファイル名を入力できるようになる。
    なお、C-x は controlキーを押しながらxをタイプするという意味である。
    (上のツールバーのfileからopen fileでもできます。)
    ここではファイル名を Hubble.dat としよう。 おそらくemacsの下の領域は ~/ (ホームディレクトリ) となっているので、続けて
    itphys/Hubble.dat Ret
    とタイプするとディレクトリ ~/itphys/ の下に ファイルHubble.dat が新たに作成される。
  3. 現状ではHubble.dat は空のファイルなので、講義資料のTable 1を見ながらデータを入力していこう。 キーボードから入力し、行末ではRetを押して改行する。
    なお、数値の間の空白はspc (スペースキー; 横長のもの)でも tab でも良い。
    (注意)講義資料のPDFファイルからCopy & Pasteすると、入力された文字が乱れる場合がある.これはPDFファイルには見えない制御文字が隠されている場合があるため.そんな時は多少時間はかかるが、地道に手打ちしましょう.
  4. 入力が終わったらファイルを保存する。 C-x C-s とすると Hubble.dat が保存される。
    (上のツールバーのfileからSaveを選択しても良い.)
  5. (提出課題)
    作成したファイル(Hubble.dat)のサイズを調べよう。
    ふたたび、「ターミナル」を開く。以下のコマンドで ディレクトリ itphys に移動しよう。

    % cd ~/itphys Ret

    ここで、lsコマンドを用いて作成したファイル(Hubble.dat)のサイズを調べる。 上で調べたオプションをつけて、ファイルサイズも一緒に表示させよう。 TACTでの課題提出の提出の際に Hubble.dat のファイルサイズを答えよ(単位も忘れずに!)。

補足 Emacsについて

Emacsには自習用文章(チュートリアル)が付いているので、自分で使い方を調べていくことができる。
Emacsを起動後、キーボードから以下の文字を入力する。
 M-x help-with-tutorial
ここで M-x は ESC key を押して離したあと、x を入力することを示す。 チュートリアルの起動画面が現れる。 あとは画面を読んで指示にしたがって作業をすると自然に emacs の使い方が勉強できる。